モールス信号の SOS

点3つ、線3つ、点3つ。通信士も沿岸警備隊もパイロットも、今なお即座に認識できる唯一の信号です。

... --- ...

信号数
9
点
6
線
3

モールス信号の SOS の意味

SOS は国際的な遭難信号で、... --- ... と書きます。点3つ・線3つ・点3つを9つの信号からなるひとつながりの組として送るため、無線士は3文字ではなく「プロサイン」と呼びます。

多くの人が唯一覚えているモールス列であり、法的な意味を持つ唯一の信号でもあります。ITU の無線通信規則では、...---... は音声の MAYDAY と同じ遭難の地位を持ちます。

SOS の送り方

すべてのモールス信号は1つの時間単位からできています。点は1単位、線は3単位、間隔も同じ尺度です。3つの組を明確に区切らないと、受信側はランダムな文字として読み取ってしまいます。

要素長さSOS では
点1単位全部で6つ
線3単位全部で3つ
信号間の間隔1単位8か所(文字間隔なしなら2か所)
文字間の間隔3単位任意(プロサインは連続)

合計は区切りなしで約23単位、入れると約27単位。20 WPM(点60ミリ秒)なら1回の SOS は約1.4〜1.6秒で、何度も繰り返せる長さです。

なぜ「Save Our Souls」ではないのか

SOS は略語ではありません。短く、完全に対称で、通常の通信や雑音の中でもリズムが際立つという実用上の理由で選ばれました。紙の記録では上下を逆にしても同じに見える点も有利でした。

「Save Our Souls」「Save Our Ship」は後から作られた語呂合わせです。覚えるには便利ですが、語源としては完全に誤りです。

SOS と CQD:遭難信号の変遷

  1. 1904マルコーニ社が CQD を導入。CQ(一般呼び出し)に D(遭難)を加えたものですが、通常の CQ と混同しやすい難点がありました。
  2. 1906ベルリンの国際無線電信会議が ...---... を標準の遭難信号として採択。1908年7月1日から施行されました。
  3. 19121912年4月15日、タイタニック号の通信士はまず CQD、続いて SOS を送信。この事故で SOS が広く知られるようになりました。
  4. TodaySOS は現在も ITU 無線通信規則に残っています。救助の多くは GMDSS と衛星ビーコンが担いますが、...---... は今も全員が訓練する代替手段です。

無線なしで SOS を送る方法

モールスは時間で点滅させる信号なので、同じリズムがどんな媒体でも通用します。三短・三長・三短、そして間隔を置いて繰り返します。

懐中電灯

短い点滅が点、長い点滅が線。地平線や通過する航空機に向けます。

ホイッスル

短く3回、長く3回、短く3回。声よりはるかに遠くまで届きます。

打音

パイプや壁、船体を叩きます。倒壊した建物では、救助隊への返答は3回叩くのが標準です。

鏡

同じ三長のパターンで日光を反射させます。日中なら数キロ先まで届きます。

SOS を送るときのよくある間違い

  • 9つの信号をまったく間隔なしでつなげてしまうと、受信側には単なる雑音として聞こえます。
  • 3つの線をひとつの長い線にしてしまうこと。9単位の信号1つではなく、3単位の信号3つです。
  • 1回だけ送って止めてしまうこと。遭難通信は応答があるまで短い間隔で繰り返します。
  • 実際の遭難周波数で試すこと。訓練でも実際の電波で SOS を送ってはいけません。本ページの音声を使ってください。

今すぐ SOS を練習

まず正しいリズムを聞き、... --- ... を翻訳ツールに入力して SOS に戻ることを確認してください。音声生成ツールで速度を変えると、間隔の比例がわかります。

SOS モールス信号:FAQ

SOS は「Save Our Souls」の略ですか?+

いいえ。3文字に意味はありません。...---... が短く、対称で、通常の通信と混同しにくいという理由だけで採用されました。「Save Our Souls」は後から作られた語呂合わせです。

SOS の文字間に間隔は入れますか?+

標準はひとつながりの信号です。点3つ・線3つ・点3つを、各信号の間に1単位の間隔だけで送ります。無線士は ...---... を S・O・S という3文字ではなく、ひとつのプロサインとして扱います。

SOS の送信にかかる時間は?+

区切りなしで約23単位、文字間隔を入れると約27単位です。20 WPM では点が60ミリ秒なので、SOS 1回はおよそ1.4〜1.6秒です。

「HELP」のモールス信号は?+

HELP は .... . .-.. .--. ですが、遭難信号ではありません。国際的に認められた遭難信号は ...---...(SOS)と音声の MAYDAY だけです。救助が必要なら SOS を送ってください。

タイタニック号は SOS を送ったのですか?+

はい。1912年4月15日、通信士はまず旧式の CQD を送り、その後 SOS に切り替えました。この事故で SOS は広く知られるようになりました。